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季節の気をつけたい病気や身近な病気について、原因と予防、対策法をご紹介します。
毎日の健康管理にお役立てください。
 
更年期障害
増え続ける骨粗しょう症
骨粗しょう症とは、骨の量が減少してスカスカにもろくなる病気です。あるガイドライン(※1)では、骨粗しょう症の患者数は1,280万人で、60歳代女性では5人に1人の高い割合となっています。また、厚生労働省のデータ(※2)によると、治療を受けている人は約138万7,000人(男性 7万8,000人、女性130万9,000人)で、3年前より2万8,000人増加していることが明らかとなっています。
※1ガイドライン『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会』2015年版
※2厚生労働省「2023年 患者調査の概況」
 
 
骨粗しょう症が要介護の引き金にも?
かつて骨粗しょう症は加齢現象のひとつとされていました。しかし、骨がスカスカになると骨折しやすくなり、特に高齢者は骨折・転倒をきっかけに介護が必要となるケースが多いことから、今では骨粗しょう症は病気として深刻に受けとめられています。厚生労働省の調べ(※3)によれば、骨折・転倒は「要介護」になる原因の第3位。健康寿命を伸ばすためにも、骨粗しょう症の予防と対策は重要といえるでしょう。
現在の要介護度別にみた介護が必要となった主な原因(上位3位)【総数】
  • ・第1位 認知症 16.6%
  • ・第2位 脳血管疾患(脳卒中) 16.1%
  • ・第3位 骨折・転倒 13.9%
  • ・その他 53.4%
※3厚生労働省「国民生活基礎調査(2022年)」
 
 
骨粗しょう症セルフチェック
 
カルシウムを摂取して丈夫な骨づくりを!
強い骨をつくるためにはカルシウムが欠かせません。正しく摂ることが大切です。
毎日摂取が鉄則
カルシウムは過剰に摂取すると尿と一緒に排出されます。摂取量の目安は1日あたり男性で700mg〜800mg、女性で600〜650mgとされますが、骨粗しょう症予防には800mgを目安にしましょう。
 
ビタミンDも一緒に補給
カルシウムの吸収を高めるには、ビタミンDを一緒に摂ることが大切です。また体内にとどめる成分として大豆イソフラボンなども積極的に摂ると良いでしょう。
 
軽い運動と日光浴も大切
日光に当たると、体内でカルシウムの吸収を良くするビタミンDが合成されるので、日光浴を心がけましょう。また運動などで骨に負荷を与えると、骨密度は上がるといわれています。
塩分の摂り過ぎに注意!
塩分の摂り過ぎは高血圧を招くだけでなく、カルシウムと結合して排出を促すので要注意。また牛乳ばかり飲んでいると脂肪過多になる恐れも。さまざまな食品からバランスよくカルシウムを摂ることが大切です。
カルシウム200mgの目安
     
40歳からはじめる骨粗しょう症検診

知らないうち(無症状)にやってくる「いつのまにか骨折」を防ぐため、女性は30代後半から 40代半ばで閉経に向けて心身の変化が生じはじめるプレ更年期を迎えます。その時期の40歳頃に自分の骨量を一度測って知っておくとよいでしょう。

公益財団法人 骨粗鬆症財団 40歳からはじめる骨粗しょう症検診
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